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冷たい月を抱く蝶
第3章 偽りの家族の肖像

――彼の屋敷に住んだはじめの頃、私は彼の屋敷に驚いた。
屋敷の中は豪華な豪邸の屋敷だった。
そこら中に高価な装飾品や、絵画や彫刻品が飾られていた。そしてみたこともない様な物とかが、沢山あった。
屋敷の中も広く。部屋は沢山あって、お屋敷には使用人が140人くらい居た。
見るからにして彼が普通の男性とは思えなかった。
紳士的で礼儀正しく、品格は明らかに貴族のような優雅な振る舞い方だった。
金髪に青い瞳に凛々しい顔立ちは、美の彫刻品のような美しい美青年。
彼は明らかに私とは住む世界が違う人だった。
貧しい環境で育った私には、彼の暮らしは別の世界に見えた。

