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冷たい月を抱く蝶
第3章 偽りの家族の肖像


 鍵盤を両手で奏でると、不意に彼の手が私の手の上に重なった。


その瞬間、私の小さな胸はときめいた――。


そして気がついたら、彼は後ろに立っていた。

手が重なると私は前でドキドキした。
意識してるわけでもないのに胸が急に高鳴った。

こんな近くにお義父様がいる。
それは不思議な感覚だった。

父は私の手に両手を重ねて鍵盤を叩いた。
指導してもらってるはずなのに、私は違うことで
彼を意識してしまった。

近くで見た彼の横顔は素敵だった。

きっと他の女性も、こんな近くで素敵な男性を目にしたら、胸が自然に高鳴ってしまうと、私は子供ながらに感じた。


そんな素敵な彼を私は今、独り占めしている。


 お義父様は私にピアノを教えてくれることに夢中だった。なのに私はさっきから上の空だった。

こんなに意識してしまったら鍵盤も奏でられない。
気になるのは彼の横顔だけ。
それだけしか今は考えられなかった。

ジッと見つめていると、父は私のことを見てきた。
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