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冷たい月を抱く蝶
第1章 愛のない行為
「ご、ごめんなさい……」
「来るのに遅くなってしまったわ……」
「お、お義父様。私に何か用かしら……?」
「遅い!瞳子、何故早く来ない!?」
「私を待たせる気か!?」
「お、お義父様……」
あの人は怒鳴ると、お酒が入った瓶を壁に投げつけた。
お酒が入ってる時は機嫌が悪い。そして椅子から立ち上がると、私の方へと近づいて来た。
お酒の嫌な臭いを漂わせながら近づくと私の身体に触れて来た。ドアの前で迫られると一瞬、後ろに後ずさりした。