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溺愛 ~命令に従いなさい~
第2章 ■激務
雄二はそのままデスクに残り、福岡までのチケットの手配と支社との連携を確認した。
そして営業として緊急事態を想定した準備もできていた、ロッカーにワイシャツ4枚と替え下着と靴下を何枚か常備していた。

雄二は支社との連携が取れたところで、資料を手にロッカーに行き必要なものをバックに詰めた。
会社を出たら、タクシーを捕まえ、神戸駅向かう。
駅に着いた、中央改札口に行くと既に美和は待っていた。

13時待ち合わせに30分も早い12時30分であった。

雄二- 「安藤君」「早いね」

美和- 「そんなことはありません」
    「大体の状況は聞いています」
    「詳しくは新幹線の中で教えてください」

雄二- 「よし」
    「一本早い新幹線に乗れそうだ急ごう」

チケットの変更を行い、新幹線に乗った、博多駅に着くまでの約2時間で今回のトラブルの発生と対応について美和と情報を共有した。
雄二の口調は強く、トラブル内容からしても、今回の出張は厳しくなると感じる。

美和の理解度は高く、対応策の中に誤解を招きかねない部分を指摘した。
雄二は美和の指摘は的確であることに感銘し、博多駅に着いた途端、部長に電話し支社とも連携した。

雄二は部長に対して、不満を漏らしたことを反省した。

福岡に到着後、支社で確認打ち合わせを行った後、アポイントを取った順に得意先に出向き、お詫びし改善までのご理解いただけるまで話す。

一日目の可能な限りの対応が終わったのが21時であった。
支社に戻った、会議室をデスク代わりに借りていた。
さすがの雄二もぐったりした。
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