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〇〇を教えて。。
第5章 ムズカシイけどイイみたい☆


『はーーー…………………』
女性は汗をかいて息を吐く。

仰向けになり穏やかな笑顔を向けた。

『すっごく、
気持ちよかった…………』


理玖は『あんなので良いならいつでも呼んでよ』と笑う。


『……………あなた、
怖い感じかと思ったけど優しいのねぇ』



『や?』
優しいなどと言われたのは初めてじゃないだろーか?



『優しくなんてないと思うけどなぁ?』
ゴロンと仰向けで頭の下に手を組む。


『ううん、優しいわ。
少なくとも私にはそう感じたわ………
社長なんてしてるとねぇ、
接待の席でHなこともされるのよ。
もちろん私は嫌よ?上手くあしらうけどね。
いくら女性に有利なシステムが増えても、
男のひとの概念は変わらないんだなぁって思うわ。
特に年配者はね』


女性は愚痴とも不満ともつかない話を坦々と話す。


理玖はただ黙って聞く。


傾聴じゃなく、
単に何と返せばいいのやら分からなかっただけだ。


(遥香から「余計なことを言わないように!」って怒られたしな)




社長ったって色々あんだな。

『…………ってね、
部下ったら私のやり方じゃダメなんて言い出すのよ?
じゃあ他のやり方をプレゼンしてみなさいって話でしょ?
もちろん会社に絶対有益なプレゼンよ、そこまで言うなら失敗は許さないわ』


相当溜まってたらしい。


いつの間にやらくどくど文句を言っている。


理玖はそれを黙って聞いていた。





















たっぷり3時間。

愚痴7H3の割合だが、
女性経営者は満足したようで『またお願いするわね♪』と満面の笑みで理玖を送り出した。


理玖は一礼した。

「ゆういぎな時間をいただき………」なんて堅苦しい挨拶は嫌だと思った。


代わりに女性の手を引き甲に唇をつけた。



女性は目を見開いたあと、
『またね!ありがとう』と恥ずかしそうに笑って手を振る。

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