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変心
第3章 忠告
結局俺は欲望に負けていた。

直接しつけ屋に会うことはなかったが信也に仲介してもらった。

依頼は美佐を『性に関して寛容にしてほしい』

相手側からは5万円の報酬と美佐を2日間預からせてほしい、という条件。

その間美佐が何をされるか詮索しないように、その2日間の記憶は美佐には残らない、とのこと。

信也に聞いていた内容との違いや怪しさに躊躇した。

しかしこの話を進めてしまった以上、今更感が強い。

5万円を払い、2日間の美佐の不在の辻褄を考える。

それだけで通常の夫婦になれるのだ。

大きな代償の可能性は考えないことにした。


翌日金曜日、帰宅すると美佐は家にいなかった。

そして日曜昼。

信也からの電話が鳴った。

『一時間外出してくれ。お前のいない間美佐ちゃんを家に届ける。って連絡が来た』

一時間後、帰宅すると寝室にノーブラにTシャツとショーツを着ただけの美佐が眠っていた。

数日前と見た目は全く同じだというのに、性に寛容な女性になっているだろう妻をを目の前にして期待で興奮してしまう。

無防備な妻をこのまま見ていると襲ってしまうかもしれない。

欲望を抑えるために毛布を1枚かけた。

美佐が目を覚ましたのは正しくその瞬間だった。
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