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変心
第2章 開放
夫が言うには、私は2日間ぐっすり寝てしまっていたらしい。
疲れでも溜まっていたのだろうか?
2日も寝込むような何か特別な事をした覚えはないが、全身は軽く筋肉痛のようで熱を持っている。
まだ肌寒い季節だというのに掛けられた毛布が暑くて邪魔で仕方がない。
「よかった目が覚めなかったらどうしようかと」
夫は毛布を剥ごうと上半身を起こした私をきつく抱き締めた。
「よかった。本当によかった・・」
顔は見えないが安堵した夫の優しい涙声に私も泣きそうになる。
この男性と結婚して本当によかった。
おごっているわけではないが、私はモテる方だ。
今でも怪しげな物も含めてモデルやタレントのスカウトもされる。
しかしそれらは私には絶対出来ない仕事だった。
男性にイヤらしい目で見られる事が耐えられない。
大体の男は顔よりも先に胸に視線が向かい、どうしても人としてより性の対象として見られているような気がしてしまう。
夫も最初は同じようなものだったが、接していくうちに他の男とは違う優しさを感じた。
そのせいなのか、初デートで手を握ってきた時もすんなりと受け入れる事が出来た。
肌に触れられて嫌悪感の無かった初めての男性。
この人と結婚するんだ・・・。
その時点で漠然とではあるが確信した。
そして今私はその男性に抱き締められている。
幸せを感じながらその時を思い出し胸が高鳴っていた。
疲れでも溜まっていたのだろうか?
2日も寝込むような何か特別な事をした覚えはないが、全身は軽く筋肉痛のようで熱を持っている。
まだ肌寒い季節だというのに掛けられた毛布が暑くて邪魔で仕方がない。
「よかった目が覚めなかったらどうしようかと」
夫は毛布を剥ごうと上半身を起こした私をきつく抱き締めた。
「よかった。本当によかった・・」
顔は見えないが安堵した夫の優しい涙声に私も泣きそうになる。
この男性と結婚して本当によかった。
おごっているわけではないが、私はモテる方だ。
今でも怪しげな物も含めてモデルやタレントのスカウトもされる。
しかしそれらは私には絶対出来ない仕事だった。
男性にイヤらしい目で見られる事が耐えられない。
大体の男は顔よりも先に胸に視線が向かい、どうしても人としてより性の対象として見られているような気がしてしまう。
夫も最初は同じようなものだったが、接していくうちに他の男とは違う優しさを感じた。
そのせいなのか、初デートで手を握ってきた時もすんなりと受け入れる事が出来た。
肌に触れられて嫌悪感の無かった初めての男性。
この人と結婚するんだ・・・。
その時点で漠然とではあるが確信した。
そして今私はその男性に抱き締められている。
幸せを感じながらその時を思い出し胸が高鳴っていた。