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ディスタンス
第4章 最初で最後の?別れ話
なんとか起きていようと瞼を必死に開けるけど、意識がスーッと遠のいていく。

「おいっ!瑠生!」

「寝るぅ…」

あたしは、匠の腕の中で、深い眠りについた。



2時間か、3時間くらい、寝ていたらしい。


クロロホルムがやっと切れて来たのか、あたしはゆっくりと目を覚ました。


すると、何故か、裸だった。

裸で、ベッドに仰向けになっていて、腰から下だけシーツがかかっている。


「え⁈あれ⁈」

と驚いていると、そこに匠がバスローブを軽く身にまとって、濡れた髪をタオルで拭きながらやってきて、起きているあたしを見てニヤリと笑った。

「やっと起きたのか。吸いすぎだ。あんな薬。頭がポーっとしてるだろ?」

「それと、この裸はなんの関係があるの⁈」

「いや、ちょっと面白そうだったから」

「なにが⁈」

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