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第5章 匠の浮気現場を取り押さえろ

「匠が…まさか…」

「で、その後、ワイキキのホテルに、入って行ったのよ！！」

「相手の女、どんな人？」

アンジェに顔を近づけて言うと、アンジェは少しのけぞって、

「ちょっと離れて離れて」

と顔を背けて言うと、あたしはギリッと歯ぎしりをした。

「確かに、今、仕事の依頼がある。確かに…ある会社の女社長自らが依頼人で、新商品のアイデアが盗まれて、ライバル社に情報を流してるんじゃないかと思って、社内調査を依頼してきてたけど、そこかな？なんの会社…？まさか、そのおもちゃの…！」

あたしはそう言いながら、アンジェから離れてジミーを見た。

「今回はジミーに何か協力要請してきた？」

「ううん。ないよ」

「あたしに隠したら容赦しないからねぇ！」

あたしはジミーを睨みながら言うと、ジミーは半泣きになって頭を横に振った。

「ほんとだよぉぉ」