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adult love 〜大人の恋〜
第6章 アルバイト
「えぇ!?そんなことがあったの!?」

次の日、学校で私は由美に昨日あったことを話していた。

「うん……それで、今度お礼しなきゃって思ってるんだけど、何したらいいかわからなくて……」

「うーん……難しいよね……」

「とりあえず今日の放課後カフェに行ってみようと思って……
由美も行かない?」

「ごめん!今日は咲斗と約束してて……」

「そっかぁ……大丈夫だよ!楽しんでね!」

「うん!ありがとう!」

二人の邪魔をしてはいけない……今日は私一人で行こう……。

そう思いながら、放課後が来るのを待った。

〜放課後〜

「じゃあまた明日ねー!バイバーイ!」

「うん!楽しんできてね!」

「おう!サンキュー!」

由美と咲斗と校門で別れた後、私はカフェへ向かった。

「やっぱりここは暗いなぁ……。……ん?向こうから誰か歩いてくる…………。……!」

そこには、いかにもガラの悪そうな人達が数人並んで歩いていた。

(どうしよう……怖い……)

とにかく、何食わぬ顔で素通りしようと思って歩き出した……

……が……

「お!可愛い子はっけーん☆」

「おお!こんな上玉久々かもな!」

「いかにも可愛い!って感じだな!」

「なぁなぁ!俺達と楽しいことしねぇ?(笑)」

「そうそう!まじで気持ちいいこと!」

「バカ!んな事言ったら警戒されるだろうが!」

「あ、やべぇ(笑)」

「あ、あの……私用事があるので……」

「えぇー、そんな用事すっぽかそうぜ!」

「そうそう!用事なんか忘れちゃうくらい楽しいから!」

「で、でも……」

「ほら!早く行こうぜ!」

無理矢理腕を掴まれ強い力で引っ張られる。

「やっ!離して!」

「いいから!」

「さっさとついてこいよ!」

(怖い……助けて!)

「なにをしている!?」

「あぁ!?誰だオッサン!」

「マスターさん!」

「オッサンはすっこんでろよ!」

「そうそう!痛い目見たくなかったらな!」

「その子を離しなさい。さもないと、今すぐ警察を呼ぶ。」

そう言いながらマスターさんはスマホの画面をこちらに見せた。

そこには「110」の数字が写っており、ボタンひとつ押せばすぐにかかるようになっているようだ。

「チッ!」

「覚えてろよ!」

そう叫びながら不良達は逃げるように去っていった。
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