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第6章 アルバイト

「ははっ、帰宅部か(笑)
じゃあ……お願いしようかな？」

「ホントですか！？」

「ああ、今度履歴書持ってきてね」

「はい！！」

（やった！無理かと思ってたけど……よかった！）

「とりあえず今日はそろそろ帰りなさい。本当に助かったよ。ありがとう。これからよろしくね」

「はい！お願いします！！」



〜数日後〜

「麗奈〜放課後一緒にカフェ行かない？ダンディさんのカフェ！」

（あ、そう言えばみんなに話してなかったな……。まぁ、そのうちわかるよね！）

「ごめん！今日は無理なんだ……」

「そっかぁ……了解！また今度ね！」

「うん！」

〜放課後〜

（急がなきゃ！）

学校が終わった私は急いでマスターさんの元へ向かった。

「遅くなりました！」

「はは、大丈夫だよ。学校お疲れさま」

マスターさんはいつも通りの笑顔で迎えてくれた。

「ありがとうございます！すぐ準備します！」

「そんなに急がなくても大丈夫だよ。今の時間帯はお客さん少ないから」

（そんな事言っても、仕事は仕事だ。急がなくては……）

着替え終わった私は早速仕事を始めた。

カランコロン

「いらっしゃいませ！……って……え！？」

「あれ！？麗奈じゃん！」

「うぉ！？麗奈！？」

「何で麗奈がここに……？」

「私ここでバイトさせてもらってるんだ！」

「そうなの！？それならそうと言ってよぉ(泣)もっとたくさん通ったのにぃ……」

「そうだぜ！水臭いぞ！」

「……麗奈が……ここでバイト……」

由美は半泣き状態で、咲斗は少し怒り気味で、優は納得してないような顔で下を向きながらブツブツ何か言っている。

（みんなリアクションが激しいな……(笑)）

「とりあえず好きな席に座って！」

「おう！」

「はーい！」

「麗奈が……」

「優はさっきから何ブツブツ言ってんだよ気持ち悪ぃ(笑)」

「妬いてんでしょ」

「ああ、なるほど(笑)」

「3人とも何にする？」

「私パンケーキ！」

「俺アイス！」

「優は何にするの？」

「麗奈が……」

「私がどうかしたの？」

「あぁー、こいつはほっとけ(笑)」

「えっ、でも……」

「あ、あとダージリン3つもよろしくね」

「か、かしこまりました……」

（寝ぼけてるのかな？）

この甘い考えが、後に命取りになるなんて……。