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adult love 〜大人の恋〜
第3章 マスター
「本当に、凄く美味しいです!」

私は心から思った言葉をそのまま口に出した。

「ふふ、ありがとう。嬉しいよ」

「うっ……眩しい……」

「ん?明かり眩しいかい?」

「あ、いや、そうじゃなくて……マスターの笑顔が……」

「はは、そんな事も初めて言われたな。悪い気はしないね(笑)ありがとう」

「くっそぉ……」

「そっちのイケメン君が物凄く睨んで来るんだが……気のせいかな(笑)」

「バカッ!睨むなっ!」

「ああ……(笑)」

マスターはなにか気がついたように頷いた。

「なるほど、嫉妬ってところかな?」

「なっ!?」

「すごい!マスターさん!」

「すげぇな……」

「咲斗、マスターさんがイケメンだから嫉妬してるんですよ!」

「はっ!?ちげぇし!俺だってイケメンだし!」

「ナルシスト……?」

「ゴフッ」

「はははっ!面白いね!君たち(笑)」

「笑われてんじゃん!恥ずかしい……//咲斗のバカッ!」

「は!?」

それから少しの間私達は雑談に夢中になっていた。

「君たち…そろそろ帰らないとまずいんじゃないか?」

「あっ!もうこんな時間!」

「ほんとだ……」

「そろそろ帰らないと……マスターさん!また来ますね!」

「俺も来たいけど部活忙しいからなぁ」

「俺も〜」

「じゃあ私ら二人で来ようか!」

「そうだね!」

「マスターさんまたね!」

「ああ、またね」

マスターさんは眩しい笑顔で見送ってくれた。

「あー!めっちゃ美味しかったし、めっちゃかっこよかった!」

「てめぇ……俺という人が……」

「はいはい、それ3回目〜」

「相変わらずだなぁ」

「だね!」

「麗奈!また今度絶対行こうね!」

「うん!」

「俺らも部活ない時連れてけよな」

「はいはい。わかりましたよー」

「なんだよその返事(笑)」

……また来たいな……

この時点で、私はマスターに惹かれていたのかもしれない……。
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