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裏切る体
第3章 1対2
 (んああっ!!)容赦のない自分自身からの責め。歯を食いしばることもできず、体は全ての快楽を享受していた。
「ほらほら、そんなんじゃすぐにイッちまうぞ?」
(ああっ!だって…。)すぐに思い知らされる現実。絶頂のコントロールなんてできやしない。寧ろ、そこだけ私に支配権を返すことで、絶頂したということが私自身の敗北に直結するようになっただけなのだ。それでも…。
(んんっ!)それでも耐えるしかなかった。それしか私には自由がないのだから。そんな私を嘲笑う”2人”は容赦なく追い込む。ワレメをくすぐるかのように触れたかと思えば、突然に陰核を擦り上げる。
「あんっ!あぁっ…いい…!」攻めて来るのは指先だけではなかった。私の嬌声は確実に耳から私の心を攻撃してくる。
(や…やめて…もう…。)ゾクゾクッと股から背中へと駆け抜けていく感覚。いとも簡単に訪れた敗北の瞬間だった。
(あああっ!!)
「あああっ!!」性の喜びの声を同時に上げる。男と体が余韻に浸る中、私の心は敗北したことへの絶望に沈んでいった。
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