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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の恋+゚*。:゚
第8章 有名人
小鳥遊は、激しく愛しあった後、疲れて寝ている冬の横で本を読んでいた。
…今日は部屋で何か適当に作ってたべよう。

小鳥遊は冬の無邪気な寝顔を見て考えていた。冬から欲情していると言われて、つい興奮してしまった。

突然、家電が鳴った。
小鳥遊は冬を起こさない様に慌てて受話器を取った。

「はい…。」

「ガク?あなたテレビ見てる?C●N付けてみて。」
言われるがままに部屋のテレビを付けた。

誰かが撮った動画。
昼間のあの出来事が映し出された。
心臓マッサージをしながら、子供を落ち着かせようとしている冬がいた。
ズームアウトすると小鳥遊も一緒に映し出された。

「月性さん起きて下さい。まずいことになりました。」

冬は急に名字で呼ばれすぐに目を覚ました。


≪…「その子の名前はなんていうの?」
…「ミミ。」
…「Hi.ミミ。」
…「…でもこの子とってもシャイなの。」
…「そう。じゃあカーラが伝えてくれる?トーコとこのおじさんがミミとお友達になりたいって。」
…「うん。良いわ…良いわよって言ってるわ。」
…「あら嬉しいわ。」≫


テレビの画面を見ながら

「Oh my goodness.」

冬はそう呟いた。

「ほら!聞きました?おじさんって言ってますって…。」

…いやいやいやいや…気にしてるのはそこじゃなーい!

「先生…まさか連絡先とか…。」

冬は画面にくぎ付けになっていた。

「いいえ…親戚が来たらすぐ帰ってきましたから。」


≪…的確な救命措置を男性にとったのは、日本人と思われるカップルで、女性はトーコと名乗ったそうです。…男性が救急車に乗った後、女性はその場を立ち去り、医者だと言った男性は、子供達と一緒に搬送先の病院まで付いて行き、優しく子供たちに声を掛け続け、病院で家族がお礼を言おうとした時には、既にいなかったそうです。…家族はこのふたりを探して…。≫

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