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starlight kiss
第15章 温泉地のパパラッチ
「姫…」
「私も言ってないんだけど…」
「だから何を?」
「……」
「姫…何?言って?」

前に回る腕にそっと触れながら姫紗は呟いた。

「付き合ってって…付き合おうって…言ってないし言われてない…」
「そんな事…」
「そりゃ秋人にはそんな事かもしれないけど!」
「…ハァ…」

そっと腕を緩めた秋人は鞄からあの小さな箱を出した。そのまま椅子の前に回り片膝を着いて見上げた。

「姫紗…」
「…ッ」

不意に名前を呼ばれ、しかも目の前で膝をを着く秋人に動揺した姫紗。そのまま目の前に出されたのは秋人の照れた顔とキラリと光る指輪だった。

「あ…きと?これ…」
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