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第8章 　今の妻と元妻　ー 医療面接 ー

遅れていた、婦人科の実習の時間が決まり、学生達にメールが回った
そして元妻による、現妻への問診が始まる。

深呼吸をして、診察室に入る春香
白衣を着て、椅子に座る柴門が見える
恵巳に促され前に進み、丸椅子に腰を下ろす春香
柴門が椅子を回転させ、春香の正面に向いた。
...
綺麗な顔立ちに、見惚れる春香
目が合い、思わず視線を下ろす
そこに見えたのは、U字に大きく開かれた胸元
白衣は着ているが、ボタンを掛けておらず、前は大きく開かれていて
強調された胸の谷間が、目に飛び込んでくる
さらに、視線を下ろす春香
スラリと伸びる、長い脚が組まれている
太腿とミニスカートの隙間から、パンツが見えそうで気になってしまう。
...
下を向く春香に、柴門が口を開く
「海野春香さんっ！」
「あっ！はい」
顔を上げる春香
「恵巳ちゃんから聞いたと思うけど、私が博己さんの元妻、柴門美千代です。よろしく」
笑顔で、右手を差し出す柴門
「えっ！はいっ！どうも、海野春香です」
一瞬驚いた春香だが、すぐに柴門と握手を交わした
「ふふっ、なんか不思議ね」
「えっ！」
「博己さんの現在の奥さんと、元妻がこんな形で出会うなんて」
「ですよね...」
二人は握手をしたまま、顔を見合わせて笑うのだった。
...
少し緊張がとけた春香に、柴門が話し掛ける
「でわ、医療面接を始めます」
「はいっ」
”んっ！医療面接ってなに？”
初めて聞く言葉に、春香は首を傾げるのだった。