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お礼の時効
第4章 せっかく捕まえたと思ったら、逃げられたんです
浅野がマンションに帰って最初に見たものは、外から見える自分の部屋の灯りだった。
それを見た瞬間春季が来ていると思うと思わず心が温かくなり、急いで部屋へ向かっていた。
エレベーターのスピードが遅く感じ苛ついたが、部屋の前に着くと途端に緊張してしまった。
ドアを開けると、春季のコロンの香りがして浅野はどきりとした。
リビングのドアを開けると、ソファの上で眠り込んでいる春季の姿があった。
自分に気づいたのか春季は気怠げに体を起こし、両腕を自分に向かい広げてきた。
そのあとはもう夢中になった。春季の同意を得ることもなくそのまま抱きしめていた。

腕の中の春季は美しかった。結い上げた髪を解くと、長い黒髪がシーツの上をくねるように流れていた。白い滑らかな肌が赤みを帯びなんとも艶かしくて、夢中になった。
乳房も柔らかくて捏ねるたびに美しい声で啼いていた。
まるで花のようだと浅野は思った。春季の声が上がるたび肌の赤みも春季の体の香りも強くなった、そして溢れる蜜も。

昨夜の春季の艶かしさについ煽られて無理をさせてしまったからか、今朝春季はぷいと自分の顔も見ずに部屋を出て行ってしまった。

もっと優しくするべきだった、浅野は激しく自分を責めていた。

もう二度と春季は来ないかもしれない、そう思うと自分のマンションに帰るのが怖くて、こうして仕事を増やしてしまう。
14年間思い続けた春季にどう接していいか分からなくなった。

結局浅野は詩織の圧力に負け、日付が変わる前に自宅へ戻った。
マンションの前につくと、自分の部屋の窓を見上げてしまった。
浅野の目に映ったのは、自分の部屋の灯りだった。
春季が来ている、それだけで慌てて自分の部屋に向かっていた。
エレベーターに乗り込み、ボタンを押す。自分の部屋があるフロアへ着くまでの時間が長く感じた。
ようやく到着し、走って部屋の前に着いた。一呼吸してドアを開くと春季のコロンの香りがした。

「春季!!」

リビングのドアを開ける、そこには部屋着姿の春季がソファで眠り込んでいる姿があった。
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