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紅い首輪
第4章 4
「ゆきちゃん、若いねー!」
灯が人懐っこい笑顔を浮かべ
有希の隣に並んだ。
万が一、帰れと言われたら…、
未成年であることを
言い出せずにひきつった笑顔を
返すしかできなかった。
「じゃあ、行こうか。
ももさんたちは現地集合だよ。」
黒が先頭を歩きその隣を灯、一歩後ろを紅が歩き
有希は緊張しながらその後ろに続いた。
今日の会場はカラオケ、監視カメラもなく
縄などを出すには丁度良かった。
「緊張してるのか?」
下を向いて歩いていたので有希は
慌てて顔をあげた。
紅の低く甘い声が自分に向けられている、
それだけで体が震えた。