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紅い首輪
第5章 5


「お疲れ様でーす!はじめまして!」


予約した名前を告げ部屋に入ると、
からすが到着していた。

長めの茶髪、白いハーフパンツに柄シャツ、
チャットでのイメージ通り軽そうな印象だった。

促されるままソファに座ると、奥から二番目、
からすと紅の間の席だ。


「とりあえず注文するか」

黒が全員の注文をフロントに電話していると

「ゆきちゃん、肌白いね。触っていい?」

声と同時に左隣にいたからすが体を寄せ、
有希の頬に触れてきた、
少し汗ばんだ手が気持ち悪い。


(近いし全然ちがうよー!)


「俺、こういう肌の白い子縛るの好き、
赤く痕が残るんだよねー、興味ない?」


太ももが触れる程の距離で話すからすに
何も言えずに言葉を呑み込んでしまった。


(紅さんに触られても嫌じゃなかったのに!)


どうやって逃げようか考えていると


「すみません!遅れました!」


バンッとドアが開き、ももが入ってきた。
ふっくらとした体型にセミロングの髪、
チュニックとジーンズを着ている。


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