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紅い首輪
第5章 5
「灯さん、ゆきちゃん、連絡先交換しましょ♪」
ももはカバンからスマホを取り出し、
ゆきのそばへやってきた。
「いいよ♪女子会もしたいね。」
灯もすぐにももと番号やLINEを交換していたので
ゆきも2人の連絡先を教えてもらった。
「ゆきちゃん!俺とも交換しよっ!」
(からすさんとは嫌だな…)
しかし、目の前で女性たちと
交換した手前、あからさまには拒否できない。
LINEくらいなら良いか…とスマホを近づけると
「ゆき、俺にも教えて?」
「…!」
突然、名前を呼ばれたことにも、
まして呼びすてなことにも驚きながら
紅の顔を直視できないまま、
必死に頷き、2人ともLINEを交換した。
そんなゆきの赤い顔を黒と灯は
微笑ましそうに見守っていた。