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支配された惑星
第7章 決断
エレベーターが上昇していく。
早く、早く。
これほどまでに長く感じる時間があるだろうか。
おそらくは何かを飲まされ、力を奪われたアイリに、非常階段を32階分降りる力は無いだろう。
エレベーターしかない。
しかし、ここまで来れば大丈夫だ。監視センターはまだ気付いてないはず。
28、29、30・・・。
ルミカは表示板を祈るようにして見上げている。抱き寄せたアイリの肩が小さく震えているように感じ、優しくさすってやった。
どんなに強い女だからと言ったって、こんなところまで連れてこられ、とてつもない恐怖を感じていたはずだ。
32。
ポーンと音が鳴り、エレベーターの扉が開いた。
早く、早く。
これほどまでに長く感じる時間があるだろうか。
おそらくは何かを飲まされ、力を奪われたアイリに、非常階段を32階分降りる力は無いだろう。
エレベーターしかない。
しかし、ここまで来れば大丈夫だ。監視センターはまだ気付いてないはず。
28、29、30・・・。
ルミカは表示板を祈るようにして見上げている。抱き寄せたアイリの肩が小さく震えているように感じ、優しくさすってやった。
どんなに強い女だからと言ったって、こんなところまで連れてこられ、とてつもない恐怖を感じていたはずだ。
32。
ポーンと音が鳴り、エレベーターの扉が開いた。