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仮面というもの
第2章 美しい妻と可愛い彼女と……
院内を騒がせていた美人は月だった。
「月……?」
俺は殆ど無意識に名前を呼んでいた。
「あら?旦那様。」
振り返り微笑んだ月はとても綺麗で……。
「白井先生~。少し教えて欲しいことが……。
あれ?こちらの女性は?」
遥の声で一気に現実に引き戻された。
「私は一文さんの妻の『白井月』と申します。
旦那様のことを白井先生とお呼びしているみたいなので、私のことは名前で『月』とお呼びになりますか?
それとも、旧姓の『諸見』にします?
……あ、私のことを『白井』と呼んで、旦那様のことを名前で『一文』とお呼びするのが一番良いと思うわ!
どうかしら?」
この月の言葉が、俺には(裏では名前で呼んでるの、気づいているわよ)と言っているかのように聞こえて、鳥肌がたってしまった。
「月……?」
俺は殆ど無意識に名前を呼んでいた。
「あら?旦那様。」
振り返り微笑んだ月はとても綺麗で……。
「白井先生~。少し教えて欲しいことが……。
あれ?こちらの女性は?」
遥の声で一気に現実に引き戻された。
「私は一文さんの妻の『白井月』と申します。
旦那様のことを白井先生とお呼びしているみたいなので、私のことは名前で『月』とお呼びになりますか?
それとも、旧姓の『諸見』にします?
……あ、私のことを『白井』と呼んで、旦那様のことを名前で『一文』とお呼びするのが一番良いと思うわ!
どうかしら?」
この月の言葉が、俺には(裏では名前で呼んでるの、気づいているわよ)と言っているかのように聞こえて、鳥肌がたってしまった。