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隷属の首輪 (革命軍編)
第14章 決して抗えぬ運命……翻弄される心……
「私のことは気にしなくていいから、アナタだけでも逃げて……この男は私の命に代えても必ず倒しますから」
「先生……先生も一緒じゃないと……嫌だよ……」
「お願い……早く、逃げて……私のこと大切に思ってくれてるなら……」
「無理、無理だよ」
「うっ……く、う、ううう……」

 先生の悲鳴が聞こえてくる。
 恐怖で身体中が震え上がり、この場から今すぐでも逃げた。
 でもここで逃げ出したら、私はもう2度と戦えなくなってしまう。
 すべてを投げ出し逃げて……しまったら、私はきっと後悔する。
 
「う……あ、ああ……」

 ボロボロになりながらも、必死に戦う姿は見て……私も勇気づけられる。

 私の前に立ちはだかるのは、過去最悪の敵。
 私にとって神にも等しい存在。
 運命そのものと言っても過言ではない。
 それほどまでに絶対的な存在なのだぁ。

 それでも……私はーーーーあ、諦めない…………『運命』になんて屈しない……絶対、負けないって! 心に誓ったんだ。

「先生を離しなさい、アリーク。私が相手になったあげるわよ」  
「面白い、まだ戦意を失っていなかったか。さすがは我が宿敵ミクリア」

 そう叫ぶとアリークは、持っていた鉄の鎖で先生を拘束し、鎌を奪い取り。刃先を私に向けって

「なら、この鎌で敗北を味あわせてやる。もう2度と立ち上がることができないように、完膚なきまでにな」
「フン……、あまり私を舐めないで頂戴! 今までの私と同じだとは思わない事ね。今度こそ絶対にアナタを倒してみせるんだから、覚悟しなさい」
「ああ、それでいい。その殺意は心地よい」

 今の私なら体内の奥深くに眠る魔力を呼び起こし、武器を生成することができるわ。

 胸に手を当て意識を集中する。

「一体何を企んでいるか? 知らないがっ! 隙だらけだぜ」

 すでに愛剣・クラウ・ソラスの生成を終えていたわ。
 迫りくる鎌を紙一重で避け、必殺の一撃を放つ。

「シャイングスラッシュ」
「グハッ! あっああああああーー!」 

 油断しきっていた彼に一撃を入れるのは、それほど難しいことではなかった。
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