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隷属の首輪 (革命軍編)
第14章 決して抗えぬ運命……翻弄される心……
「勝敗は決しました。アナタの負けです、アリーク」
「相変わらずの甘ちゃんだな。俺を殺さずに……生かしておくなんて……」
「……私はアナタたちと違って、もうこれ以上人を殺めたくないんです」

 ギリギリのところで、私は自分の意思で剣を止めた。
 こんなヒドイ犯罪者でも、私と同じ人間なんだ。 
 本当に、ヒドイこともいっぱいされた……それでも私は彼のことを許そうと思った。
 妹を助けられるのはアリークだけだから、彼を手にかけることなんて……私にはできないよ……。

「お願いします、妹を助ける方法を教えてください…………とても大切な妹なんです」
「ふはははっ! そんなの教えるわけねえだろう。アレは俺様のモノだっ! 誰にも渡すつもりはないぜ。妹と一緒に居たいのなら、俺の性奴隷人形になることだな」
「ふ、ふざけないでください……。今すぐにその首を切り落としてもいいですよ」
「いいぜ、やれるものなら、やってみろ。その覚悟もないクセに吠えるなっ! 雑魚がっ」

 安い挑発だ。

 罠に決まっている。

 用心深い……この男ことだ、何か仕掛けてあるに違いない。
 
 カウンタートラップか? はたまた、ダメージ吸収装置か?





 警戒を強めていると、床に魔方陣が浮かび上がり、しまったと思った時にはーーーーすべてが遅かった。

 アリークの姿はもうどこにもなかったのよ。
 
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