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隷属の首輪 (革命軍編)
第15章 【エリーゼス視点】 救出作戦
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「危ない……」
そのため上空いる敵にまで気が回っていなかったわ。
でもその攻撃がワタシの届くことはなかった。
「スベ(全)てをイ(凍)てつかせる」
ささやかれる詠唱。
すぐさま冷やかな空気が、ロッドの中心に嵌められた水晶に漂い始め、彼女の魔力を力ある形に変えてゆく。
「ゴッカン(極寒)の刃」
彼女は魔法を行使しながらも、ロッドの飛行には一分の乱れもなく、一直線に突き進み、やがてスカルドラゴンとの距離が、自身の最大射程範囲まで縮まった。
彼女は口端を上げ、魔力を解き放つ命令を声高に発する。
「ブリザードカッター」
キィィィ……ィィン――――シュゥゥッッ!
その言葉に応え、ロッドから研ぎ澄まされた氷の刃が迸り、アンデットドラゴンの胴体と翼とを問わず切りつけ、凍りつかせてゆく。
飛ぶ力を失ったスカルドラゴンは落下し、あるいは消滅してゆくが、彼女はそれだけでは満足しない。
さらに詠唱を重ね、無尽蔵に刃を放ち続ける。
「ブリザードハリケーン! ブリザードランス! ブリザードアロー」
『ギャァァッ! シギャァァァッ!』
それは極寒の北の大地に吹き荒れる猛吹雪のよう激しい攻撃に、空を染めていた百体を超えるアンデットドラゴンの群れが、瞬く間にその数を減らしてゆく。
「あっはははは! もっとよ、もっと躍りなさい!」
楽しくて仕方がない、というレムの笑い声が空に響き渡る。
彼女の魔力容量にしてみれば、これだけの魔法であっても微々たるコストでしかない。
「ここはわたくしたちに任せてエリーは先に進んでください」
「すまない、レム。ここは任せた」
目前に迫った砦に向かってはワタシは走り出した。
そのため上空いる敵にまで気が回っていなかったわ。
でもその攻撃がワタシの届くことはなかった。
「スベ(全)てをイ(凍)てつかせる」
ささやかれる詠唱。
すぐさま冷やかな空気が、ロッドの中心に嵌められた水晶に漂い始め、彼女の魔力を力ある形に変えてゆく。
「ゴッカン(極寒)の刃」
彼女は魔法を行使しながらも、ロッドの飛行には一分の乱れもなく、一直線に突き進み、やがてスカルドラゴンとの距離が、自身の最大射程範囲まで縮まった。
彼女は口端を上げ、魔力を解き放つ命令を声高に発する。
「ブリザードカッター」
キィィィ……ィィン――――シュゥゥッッ!
その言葉に応え、ロッドから研ぎ澄まされた氷の刃が迸り、アンデットドラゴンの胴体と翼とを問わず切りつけ、凍りつかせてゆく。
飛ぶ力を失ったスカルドラゴンは落下し、あるいは消滅してゆくが、彼女はそれだけでは満足しない。
さらに詠唱を重ね、無尽蔵に刃を放ち続ける。
「ブリザードハリケーン! ブリザードランス! ブリザードアロー」
『ギャァァッ! シギャァァァッ!』
それは極寒の北の大地に吹き荒れる猛吹雪のよう激しい攻撃に、空を染めていた百体を超えるアンデットドラゴンの群れが、瞬く間にその数を減らしてゆく。
「あっはははは! もっとよ、もっと躍りなさい!」
楽しくて仕方がない、というレムの笑い声が空に響き渡る。
彼女の魔力容量にしてみれば、これだけの魔法であっても微々たるコストでしかない。
「ここはわたくしたちに任せてエリーは先に進んでください」
「すまない、レム。ここは任せた」
目前に迫った砦に向かってはワタシは走り出した。
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