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隷属の首輪 (革命軍編)
第3章 妹との思い出……。
「お姉さま」

 無垢な表情を浮かべておずおずと、近づいてくるエスリア。

「おいで、エスリア」
「……はい……」

 手招きすると、夢を見るような瞳を細め、白い肢体を滑らせ、エスリアはベッドの中へするりと入り込んできたわ。
 仄かに伝わってくる体温と穏やかな息づかいを感じ、私は胸が高鳴りました。
 儚げな表情に心が引き込まれていきます。 

 この可愛らしさは魔性ですわ。貴族たちが何かとエスリアのことを話題にしていた理由も、今なら分かる気がします。

「あったかい……お姉さま……あったかいわ」

 ベッドの中でさらに身を寄せてきたエスリアは、そのまま腕を背中に回して抱き付いてきたので、思わず私も抱き返してしまいます。

「エスリア……どうして……ちゃんと服を着ないのかしら。誰かに見られたら大変でしょ」
「だって、お家の中ですし、ふふ、裸でいる方がカラダもキモチもラクで、楽しくて!? それに……お姉さまも服を着ていないじゃないですか?」

 舌足らずに甘える口調がたまらなくキュートで、怒る気もあっという間に霧散していまい。この子のためにならなんだってしてあげると、そんな気にさせられてしまいます。

「まったく困った子ね……でも、気をつけてなさい……」
「はい」

 私は優しく微笑むとそっと唇にキスをした。魅力的なピンク色の唇にーーー。
 冒し難い気品をがありながら、黙って見ていると気がおかしくなってしまいそうで……我慢できずに、口唇と口唇を重ねるだけの優しい口付けをしてまったのよ。
 エスリアから伝わってくる唇の柔らかさと温かさが心地よかったですわ。

 それ私達姉妹の平凡な日常でしたわ。

 エスリアは、暇さえあれば……こうして私の部屋へとやって来て、ベッドの中でよく語り合っていました……。
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