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隷属の首輪 (革命軍編)
第3章 妹との思い出……。
「む、ちゅ……ちゅぴ、ちゅ……んちゅ、ちゅる……ちゅむぅぅ、ちゅっちゅ、ちゅぅぅ……」

 軽いキスを交わすたびに、お互いの体温が上がっていくのがわかります。

 ただ唇を触れ合わせているだけなのに、身体の芯から痺れるぐらいに気持ちいい。

「ちゅ……ちゅ、ちゅ……ん……んふ……」

 腕の中で妹と頬を寄せ合いクスクスと笑い合って、甘く怠惰な時間が、どろりとした蜜のようにゆっくりと流れていく。まるで午後のお茶の席みたいにのんびりと楽しく、とりとめのない話をする。
 それが、私達の愉しみであり、二人だけの秘密でもありました

「エスリア、また剣の稽古をサボったでしょう。グレイファス先生が怒っていたわよ。まったく困った子ねえ」
「だってだって、汗かきたくないし、めんどくさいし、だるいんだもん。それにアタシには魔法があるもんねぇ。剣はお姉サマ。アタシは魔法。お互い得意分野を頑張りましょう。でもお姉サマならきっと、世界最強の魔法剣士にだってなれますわ」
「ならエスリアは、世界の叡智を極めた大魔法使いになりなさい。貴女にはそれだけの才能があるのだから」
「大魔法使い……か……じゃあ、どっちが早くなれるか、競争。ねえいいでしょう? お姉サマ!?」
「ええ、いいわよ、勝負しましょう。どっちが早くなれるか、競争よ、エスリア。でも勝つのは私ですけどね、ウフフフ」
「アタシだって、負けるつもりはないわよ。いつの時代も妹は姉を越えていくものよ。だから油断しないことね」
「まったく負けず嫌いなんだから、誰に似たのかしらね、ウフフフ」
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