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いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
 
 
「もしここを出ることになったら、あなたの家に泊めてくれる?」

 朱羽は泣きながら笑う。

 その顔に、突然心臓がドキドキして苦しくなった。

「も、勿論! いつでもおいで? 狭いけど」

 変調を隠すように笑ったが、心拍数が凄い。口から心臓が出てきそうだ。

「壁が薄くても、声、我慢してね? 俺、手加減しないから」

「え? しゅ……んんっ」

 朱羽に唇を奪われる。

 触れあった柔らかな唇の感触に、全身がざわざわと粟立つ。

 ちゅるりと音をたてて口の中に舌が忍ぶと、腰のあたりがもやもやして秘部が疼いてたまらない。

「……陽菜?」

 あたしの様子を見ていただろう朱羽が、怪訝な顔を寄越す。

「……っ」

 窓から光が差し込み、麗しい朱羽を際立たせた。

 やばい、やばい。

 ドキドキが止まらない。

 なに、これ。


「陽菜……」


 朱羽が俯くあたしの顎を手に取り、上に上げた。

 朱羽の顔が近づくだけで、発熱と発汗がひどい。

 握ったままの手を外そうとしても、朱羽の手が離れない。


 僅かに戦慄くあたしの唇。

 顔が紅潮して、髪が汗にべたつく。

 目も涙目になってしまって、朱羽が少しぼやけている。


「……誘ってる?」

「は?」

「すごく、俺が好きで仕方がないって顔してるけど」

「え、好きだよ?」

「……今まで以上に」

 朱羽の手が頬に当てられると、びくんと身体が跳ねた。

 なにか身体がおかしい。

 脈拍が半端なく上昇して、息苦しい。
 
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