この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
 


 バッグを置いていたリビング室。

 専務が座る前で、衣里は掠れた声を上げた。



「陽菜、これ……どういうこと?」



 衣里の手にはあたしのバッグ。

 そしてそこから引き抜いたのは、あたしが書いた退職願――。



「陽菜、どういうことよ!?」


 衣里の悲痛な声で、結城と木島くんがやってくる。

 結城が衣里から封筒を取り上げて中身を開き、あたしに険しい顔を向けてきた。


「……どういうことだ、鹿沼」


 あたしに詰問してくる。


「冗談……、だよな?」


 結城の声が震えた。


「俺が社長になっても、お前がいないなんて……」
 

 朱羽と杏奈と沙紀さんが、社員ふたりを見送って、エレベーター前から戻って来た。


「鹿沼、会社辞めねぇよな!? ずっと俺達と会社守っていくよな!?」


 事態を察した朱羽の顔色が変わった。


「嘘よね、陽菜!! 結城が社長になるんだよ!? 私達ずっと同期で結城を支えなきゃいけないの、あんたわかっているよね!?」


 ……こんな状況で言えるわけがない。


「お前、俺らだけではなく、香月残して辞める気じゃねぇよな!?」


 朱羽とふたりで辞めるなんて。


 最悪な形で、露見してしまうとは――。


 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ