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いじっぱりなシークレットムーン
第11章 Protecting Moon
 

「しかし、杏奈も衣里もいい胸してるね。ウエストは細いし、羨ましい」

 思わずそうぼやけば、杏奈が意味ありげに笑う。

「杏奈はもう成長出来ないけど、鹿沼ちゃんは香月ちゃんに頑張って貰えば、大きくなるんじゃない?」

「な……っ」

「香月、涼しい顔して陽菜にはかなりがっつりの肉食系の気がするから、陽菜はそのうち巨乳通り越して、爆乳になりそうだ」

「衣里までっ! ならないわよ」

「へぇ、肉食系のところは否定しないんだ?」

「……っ」

「陽菜はきっと死ぬまで、でかチチになるよ? ギネスに載ったりして」

「ならないってば、気持ち悪い!」

 あたしは胸の前で、両手をクロスさせながら叫んだ。


 衣里も杏奈も笑う。


「よぉし、もういいかな? ヴァイス様、二度目のシャワーで流してもいいですか?」

「みゃ~」

 人間後を理解しているのか、ネコが偉そうに鳴いた。

「しっかし、このネコちゃんのお名前、ヴァイスって言うのか。だから杏奈が呼んでも返事しなかったんだね。立派なお名前ついてたんだー」

「はっは。ヴァイスはドイツ語で『白』っていう意味だよ、日本語か外国語かの違いで、考えることは一緒」

 衣里が朗らかに笑う。

「さすがに真っ黒だったら、名前負けしちゃうね」

 あたしも釣られるようにして笑った。

 衣里がシャワーをあて、あたしと杏奈がネコの毛についた泡を落とす。

 今度は、タイルを流れる湯に黒は染まっていなかった。

「しかし、濡れたネコって貧弱だね」

 抱き上げて笑ったあたしに、ネコは睨み付けるような顔をした直後、水分を含んだ毛でぶるぶるをされた。

「きゃっ、目に入った。このネコ……なに、ちょっと!!」

 そして暴れて、ネコは広いタイルの床を走り出す。

「捕まえて捕まえて!!」

 尻尾をふりふり、白い奇妙な生物は飛び跳ねるようにして走り回る。

 浴槽に居た五人も走りながらネコを追い詰めていくと、ネコはなんと壁にあった小さな隙間を潜って、向こう側に行ってしまった。

「やばい、外だったら!」

 あたしが壁に手を触れた瞬間、壁が忍者屋敷のようにくるりと回転して、どさりと奥に投げ出された。

 でも痛くない代わりに、ぐへぇと蛙が踏みつぶされたようなおかしな声がした。
 
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