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壊してほしい
第1章 拾った女の子
(大丈夫なのか?)

氷月は立ち上がり、
うなされている雫石を覗きこんだ。


まつ毛が長い……


雫石は美少女だった。

切れ長の瞳に、
筋の通った鼻。
赤く小さな唇。


お嬢様学校だからだろうか?
メイクもしていないようだ。
制服のスカートも膝下という、清楚感。もっとも今は毛布にくるまれて隠れている。

思わず見入ってしまう。


すると、
雫石がぱっちり目を開いた。
『うわっ……
ごごごめん…』
悪くないのに謝ってしまった氷月。


雫石の細い手が氷月を掴む。
『………え』


ぐいぐいと力強く。


『ちょっと待っ……』
氷月はバランスを崩した。ベッドに向かって転ぶ。
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