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第1章 拾った女の子

『……ん、はあっ……』

暖かい。


雫石の身体は白く細く、
陶器のような滑らかさだ。

理性を手離したあと、
氷月は服を脱いで雫石と絡まっている。

雫石も制服を脱いで下着も外した。


ベッドの上で抱き合って、キスをした。
雫石の冷たい身体が熱を帯び始めると……
氷月は夢中で雫石の裸体を舐め回した。


互いに言葉はない。


ただ……
氷月は、雫石の胸の下から腹にも広がる傷を盗み見る。


ナイフで傷つけたような痕が無数にある。