この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
壊してほしい
第1章 拾った女の子
『…………はああ〜〜〜…………』
朝の光が2階の窓から差し込む。
カーテンの隙間から燦々と。
今日は晴れらしい。
氷月は項垂れていた。
ベッドの上で、
自分の腰に手を廻して眠っている雫石を横目に。
(マズイ。
―――これはマズイ…)
やっちゃったな、という気分。
昨晩介抱したばかりの、
しかも女子高校生相手に………
裸のまま朝を迎えた。
朝日が差し込むと急に罪悪感が押し寄せた。
『……んん……』
雫石が目を覚ます。
『……あ』
雫石も一瞬何があったのか分からなくなったようだ。『……おはようございマス……』と寝たままぎこちない挨拶をした。
『おはよう……』
氷月もどう言っていいものやら。