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壊してほしい
第1章 拾った女の子
『仰る通り、
白百合学園に在籍してます。父は開業医者ですし……母は専業主婦です。
妹も同じ学園の中等部3年』
真剣な口調に、
氷月はハムエッグを刺していたフォークを置いた。
『私、
高校入学時にパスポート作ったんです。高校生になると短期留学があるの。
その時に、両親と妹と血が繋がってないことを知ったの。
………小さい頃から、
妹との扱いの差に疑問は持ってたけど………
両親に訊いたらあっさり「そうだよ、繋がってない」って言われた。
子供が出来なくて、
私を施設から養子縁組した後に妹が普通に産まれたの』
氷月は黙って聴いている。
雫石の真剣な声とは裏腹に、
手が震えているのが見えたから…………
白百合学園に在籍してます。父は開業医者ですし……母は専業主婦です。
妹も同じ学園の中等部3年』
真剣な口調に、
氷月はハムエッグを刺していたフォークを置いた。
『私、
高校入学時にパスポート作ったんです。高校生になると短期留学があるの。
その時に、両親と妹と血が繋がってないことを知ったの。
………小さい頃から、
妹との扱いの差に疑問は持ってたけど………
両親に訊いたらあっさり「そうだよ、繋がってない」って言われた。
子供が出来なくて、
私を施設から養子縁組した後に妹が普通に産まれたの』
氷月は黙って聴いている。
雫石の真剣な声とは裏腹に、
手が震えているのが見えたから…………