この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
壊してほしい
第1章 拾った女の子
『きっと、よくある話なんだと思う。
生まれつき、両親が居ない子だって居るんだものね?
……でも、私は両親が妹ばかり贔屓して優先する理由が分かったから……
もういいやと思って家出をした。
それが2年前です』
『…………どうやって暮らしてきたの』
15歳の女の子が、
親に頼らず生きていく方法―――………
一つしか浮かばない。
『………ネットで男の人を探した。
おじさんが多かったけど、sexさえすれば置いてくれたよ。
食べ物だってくれたし』
やっぱり、それか……
『ご両親は捜索願いを出してるんじゃないの?』
『……はは。
氷月さん、私の住所隣のY区だよ。
捜索願いが出てるなら、
とっくに警察に保護受けてると思う。
両親は厄介な娘が居なくなってせいせいしてると思うよ。……多分、もう……退学届けを出して受理されてるんだと思う。だって、学校からも担任からも連絡が全く無いんだもん』
雫石は哀しげに笑う。
『………お腹と脚の傷はね、
何番目だったかなぁ?
お世話になったおじさんが付けたの。
そういうプレイが好きだったみたい。
ナイフで切りながら……『もういい』
氷月は、
雫石を抱き締めた。
生まれつき、両親が居ない子だって居るんだものね?
……でも、私は両親が妹ばかり贔屓して優先する理由が分かったから……
もういいやと思って家出をした。
それが2年前です』
『…………どうやって暮らしてきたの』
15歳の女の子が、
親に頼らず生きていく方法―――………
一つしか浮かばない。
『………ネットで男の人を探した。
おじさんが多かったけど、sexさえすれば置いてくれたよ。
食べ物だってくれたし』
やっぱり、それか……
『ご両親は捜索願いを出してるんじゃないの?』
『……はは。
氷月さん、私の住所隣のY区だよ。
捜索願いが出てるなら、
とっくに警察に保護受けてると思う。
両親は厄介な娘が居なくなってせいせいしてると思うよ。……多分、もう……退学届けを出して受理されてるんだと思う。だって、学校からも担任からも連絡が全く無いんだもん』
雫石は哀しげに笑う。
『………お腹と脚の傷はね、
何番目だったかなぁ?
お世話になったおじさんが付けたの。
そういうプレイが好きだったみたい。
ナイフで切りながら……『もういい』
氷月は、
雫石を抱き締めた。