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壊してほしい
第1章 拾った女の子
氷月は目が合うと恥ずかしい。


反らして『なに?』
と訊ねた。


『氷月さん地毛ですか、
その色』


『……………………
今聞くことか……』


『はっ?!
あ、すみません…』


『いや(苦笑)良いんだけどね。
地毛だよ。
食洗機セットしたら、
この赤いボタン押してね』氷月は立ち上がり説明した。


雫石は慣れないながらも必死に洗い物をしている。


その姿を見るとちょっと笑ってしまう。


(昔の俺みたい…)と。
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