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壊してほしい
第1章 拾った女の子
『あー……
そんな気ぃ遣わなくていいよ。
元々祖父と2人暮らしだったし、祖父は変わり者だったから居ても居なくてもあんまり変わんない』


少し強がりを言った。


『そうなんだ……
お…』


『「親・きょうだいは?」か?
居ないよ』
雫石が言葉を選んでいるのが分かって、
先回りして言った。
『………え』


『父親は誰か知らない。
というか……
母親がその祖父の1人娘なんだけど。
俺が2歳の時に祖父に預けて男と居なくなってそれっきり』


『…………………さ』


『さ?』


『寂しく、ない……ですか』


氷月は食べ慣れた自分作のオムライスを口に運ぶ。


『う〜〜〜ん……
寂しいってよく分かんなくてさ。
あんまり感じたことがないなぁ』


『ふぅん、そっか……』


『じゃあ私が傍にいてあげます、とか?』
氷月は冗談を言った。


――自分の身の上を嘆いた経験はないけれど、
誰かに詳しく話したのが久しぶりで。
照れくさかった。


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