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壊してほしい
第3章 染めたいよ
雫石は瞑っていた目をうっすら開いた。


芝生の冷たさと、
熱い根の差。

腰回りにツンツンぶつかる芝生の先。

抱えられた左脚に、
ショーツが引っかかっている。


氷月は淫靡な表情をしていた。


茶色くて少し長い髪が、

男性なのに色っぽい……………



雫石の胃の辺りがカアッと熱くなる。


『氷月…………!!
好き!!もっと、もっとしてぇっ』


小さく叫ぶ。



『ん…………、
しずく…………ぐちょぐちょだよ』
氷月の右手が繋がった部分を弄ると、
ヌチョッと音がした。




『あっ!だって…………!』

『下向けよ』
氷月は雫石を抱え、
ひっくり返した。


四つん這いになった雫石。




もう、止められなかった。




氷月は背後から被さり、
腰を振った。


『んくう!んああっ……』
雫石の手が芝生を毟る。

繋がった部分が音を上げながら、
2人をさらに深く繋ぐ。


ヌチョッ………
ヌチョッ………


氷月は無我夢中だ。


『雫石、立てって。
あのベンチ行こう』

雫石が顔を上げると、

氷月が指さす方向に青いベンチがあった。




無言で頷き、

立ち上がる。



辺りは街灯があるものの見づらい。


氷月は雫石の手を引いた。

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