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壊してほしい
第1章 拾った女の子
『ほんと?
やった!』
女の子はニコニコ笑う。
『お、おお……
ちょっと待っててね……』
氷月はキッチンで手早くスパゲッティを作って、
丸テーブルに出す。
女の子は物凄い勢いでペロリと平らげてしまった。
(何だこの子?
確かこの制服って、
お嬢様学校のじゃなかったっけ……)
調子が狂う。
が、
店先で倒れていた女子中学生を放り出すのも気が引けた。
女の子は食べ終わると息をついた。
『あのー。
助けていただいてありがとうございます…』
『いや、別に……』
氷月は女子中学生相手に慣れておらず、
素っ気ない口調しか取れない。意味なく前髪を弄った。
『食べてなかったわけ?
もう夜中だよ?
家に帰りなよ』
『それなんですが。
……1日だけ置いてくださいっ!』
女の子が頭を下げた。
やった!』
女の子はニコニコ笑う。
『お、おお……
ちょっと待っててね……』
氷月はキッチンで手早くスパゲッティを作って、
丸テーブルに出す。
女の子は物凄い勢いでペロリと平らげてしまった。
(何だこの子?
確かこの制服って、
お嬢様学校のじゃなかったっけ……)
調子が狂う。
が、
店先で倒れていた女子中学生を放り出すのも気が引けた。
女の子は食べ終わると息をついた。
『あのー。
助けていただいてありがとうございます…』
『いや、別に……』
氷月は女子中学生相手に慣れておらず、
素っ気ない口調しか取れない。意味なく前髪を弄った。
『食べてなかったわけ?
もう夜中だよ?
家に帰りなよ』
『それなんですが。
……1日だけ置いてくださいっ!』
女の子が頭を下げた。