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第28章 ゆりの誘惑

「良かったね…」

「はい…」

真美はゆりにすがって泣いた。

私でもゆりみたいに幸せになれる可能性が出てきた。

こんな私でも…

「お姉さん！！」

真美はゆりの胸の中で泣いた。

辛かった…

苦しかった…

酷いこともした。

でも…この人は…

私を立ち直らせて…

仲間として迎えてくれた。

おまけに雄二という最高の彼氏も出来た。

真美は幸せの絶頂にいた。


「お姉さん…」

「何？」

「あまり…
御主人を泣かせることは駄目ですよ？」

「まぁ…
はいはい…」

二人は笑って家の中に消えていった。