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第30章 ゆりと海水浴

「結花が汚れたら…
俺が綺麗にしてやる。
傷が付いたなら…
俺が治してやる…
だから…
安心しろ！！」

強く結花を抱きしめた。

「一平君！！」

わぁわぁと結花は一平の胸で泣いた。

「一平君！！」

隼人がゆりに

「怖かったでしょう？
もう大丈夫…」

とゆりを慰める。

「う…ん…」

ゆりは静かに答えて

「私…」

と泣いた。

全員が結花とゆりの周りに集まってきて

「結花ちゃん、お姉さん…
もう大丈夫…」

そう慰めた。


その夜は隼人の会社のホテルで全員で同じ部屋で寝起きした。

男女関係なかった。

ただ、結花とゆりの心の傷を心配して…

真美が雄二に

「結花ちゃんとお姉さん…」

そう言って雄二に泣きついた。

「真美…
大丈夫…」

と真美を優しく撫でた。

恵子が友也に

「あなた…
あの二人…」

と心配している。

友也は

「みんながいるから大丈夫だ…
帰ったら…専門医に見てもらおう…」

友也は有名な医師だ。