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淳、光と闇
第10章 淳の初恋

「俺も遅刻だ!!」

二人は慌ててシャワーを浴びて

服を着替えてホテルを飛び出した。

淳の脳裏にはにやりと笑う

婦長の姿が浮かんだ。

「遅刻だわ…」

全力で走って詰め所に飛び込み

「遅くなって
申し訳ありません!!」

息を切らしたが

そこに待っていたのは…

角を生やして鬼の様な顔をした

婦長の姿…

腰に手を当てて

「淳ちゃん!
お早いお着きで…」

「申し訳ありません…」

小さくなっている淳。

結花とゆりがくすくすと笑ってる。

それを横目で見ながら

「笑っていないで…
助けてよぅ…」

「淳ちゃん!!!」

「は、はい!!」

「いいですか?
看護師というものは…
くどくど…」

婦長名物の地獄の説教を淳は

昼までされていた。

遅刻した罰として

詰め所の掃除を一ヶ月。

おやつ代として

詰め所に罰金を取られた。

「雄二君が激しいから…
雄二君の…馬鹿ぁ…」

小さく呟きながら

せっせと掃除をする淳。

「淳、快楽を得たのだから
これくらいはしないとね?」

ゆりが舌を出す。

「う、うるさい!!」

ぼやきながら掃除をする淳だった。
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