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淳、光と闇
第11章 片羽の天使
住所を教えてもらってトンボ帰りで東京に戻った淳。
早速、その住所にたどり着いて遂に
恵の母に会う事ができた。
しかし、母は
「恵は…死にました…
ですから…恵の事で…
来ないで下さい…」
悲しそうにそういう。
「ちょ、ちょっと!!
恵ちゃんはまだ生きているのよ?
なんで死んだ事になるのよ?」
「恵は…私の中では…
既に死んでいます。」
「待ちなさい!!
恵ちゃんは癌で残った片方の
腕を切除するの…
本人はママに会いたい…
会えれば…一緒に住めなくても
会ってさえくれれば…
手術を受けると言ってるの…
手術、受けなければ…
恵ちゃんは癌の進行を止められずに
死んでしまう…
お願い…一目だけでも良いから…
恵ちゃんに会って…お願いだから…」
淳はその場に土下座して母に頼み込んだ。
「あれ?どうしたの??
って、先生!!」
「え??」
見ると施設の子供の一人武雄が立っている。
「武雄君…
あなたどうして?」
「どうしてって…
ここは僕のうち…
僕は治療を休めないから
施設にいるけど…」
「そうだった…」
武雄は生れ付き赤血球を作れない
特殊な体質…
それで定期的に病院で赤血球を
点滴して治療している難病患者だ。
家から病院が遠く今は施設で生活している。
「先生…どうしたの?」
「お母さん…告げても…
良いですね?」
淳は鬼となって母に聞いた。
母は泣いている。
「先生…何があったの?」
武雄は表情を変えた。
淳は下手するとこの家族も崩壊する
危険性を承知の上で武雄に全てを話した。
それは淳が武雄の性格を知っている上で…
そして病気と長い事闘ってきた
武雄はそう簡単には崩れない強い
心を持っていること。
早速、その住所にたどり着いて遂に
恵の母に会う事ができた。
しかし、母は
「恵は…死にました…
ですから…恵の事で…
来ないで下さい…」
悲しそうにそういう。
「ちょ、ちょっと!!
恵ちゃんはまだ生きているのよ?
なんで死んだ事になるのよ?」
「恵は…私の中では…
既に死んでいます。」
「待ちなさい!!
恵ちゃんは癌で残った片方の
腕を切除するの…
本人はママに会いたい…
会えれば…一緒に住めなくても
会ってさえくれれば…
手術を受けると言ってるの…
手術、受けなければ…
恵ちゃんは癌の進行を止められずに
死んでしまう…
お願い…一目だけでも良いから…
恵ちゃんに会って…お願いだから…」
淳はその場に土下座して母に頼み込んだ。
「あれ?どうしたの??
って、先生!!」
「え??」
見ると施設の子供の一人武雄が立っている。
「武雄君…
あなたどうして?」
「どうしてって…
ここは僕のうち…
僕は治療を休めないから
施設にいるけど…」
「そうだった…」
武雄は生れ付き赤血球を作れない
特殊な体質…
それで定期的に病院で赤血球を
点滴して治療している難病患者だ。
家から病院が遠く今は施設で生活している。
「先生…どうしたの?」
「お母さん…告げても…
良いですね?」
淳は鬼となって母に聞いた。
母は泣いている。
「先生…何があったの?」
武雄は表情を変えた。
淳は下手するとこの家族も崩壊する
危険性を承知の上で武雄に全てを話した。
それは淳が武雄の性格を知っている上で…
そして病気と長い事闘ってきた
武雄はそう簡単には崩れない強い
心を持っていること。