この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淳、光と闇
第11章 片羽の天使
最後に武雄が病気の仲間を決して
不幸にしない人間である事。
それを全て承知で淳は賭けに出た。
「そう…なんだ…」
武雄は考えている。
そして母に向かって
「ママ、どうして…
隠していた?
パパは知っているの?」
母は
「パパは全て御存知です。
パパは恵を引き取りなさいといってくれた。
でも、武雄も大変なときに…
ママには出来なかった…
武雄はパパとママの大切な子供…
それをママの子供まで…
ママにはそんな事出来なかった…」
母は泣いていた。
それを黙ってみている武雄と淳。
「ママは…間違っている…」
「え?武雄…」
「さっき、僕は…
パパとママの子供と言ったよね?
恵も…パパとママの子供だよ?
どうして差別するの?」
「でも、武雄は嫌ではないかしら?」
「誰が…嫌だと…言ったの?
何で…もっと早く教えてくれないの?
恵は僕の妹だよ?
違う??」
「それはそうだけど…」
「ママ!!
すぐに…病院へ行って!!
そして恵に会って!!
それで手術させて…
恵を連れて帰るんだ。
分った??」
「武雄…」
「パパには今日
僕から話をする。
早く行って!!」
母はその足で病院へ向かった。
淳は武雄に
「あれで…良いの?」
「先生まで何を言うの?
恵が妹とは知らなかった…
もっと早く知っていれば…」
「武雄君…」
「先生!!恵は…助かるよね?
腕くらいなくても…
助かるよね?
大丈夫だよね??」
必死に武雄は淳にすがった。
淳は嬉しかった。
武雄は自閉症気味で友達が出来なかった。
それでも淳は何かと武雄を
みんなの中に引っ張り出して
今では誰よりも仲間を思うリーダーになっていた。
「武雄君…
恵ちゃんは助かるわよ。
大丈夫…」
不幸にしない人間である事。
それを全て承知で淳は賭けに出た。
「そう…なんだ…」
武雄は考えている。
そして母に向かって
「ママ、どうして…
隠していた?
パパは知っているの?」
母は
「パパは全て御存知です。
パパは恵を引き取りなさいといってくれた。
でも、武雄も大変なときに…
ママには出来なかった…
武雄はパパとママの大切な子供…
それをママの子供まで…
ママにはそんな事出来なかった…」
母は泣いていた。
それを黙ってみている武雄と淳。
「ママは…間違っている…」
「え?武雄…」
「さっき、僕は…
パパとママの子供と言ったよね?
恵も…パパとママの子供だよ?
どうして差別するの?」
「でも、武雄は嫌ではないかしら?」
「誰が…嫌だと…言ったの?
何で…もっと早く教えてくれないの?
恵は僕の妹だよ?
違う??」
「それはそうだけど…」
「ママ!!
すぐに…病院へ行って!!
そして恵に会って!!
それで手術させて…
恵を連れて帰るんだ。
分った??」
「武雄…」
「パパには今日
僕から話をする。
早く行って!!」
母はその足で病院へ向かった。
淳は武雄に
「あれで…良いの?」
「先生まで何を言うの?
恵が妹とは知らなかった…
もっと早く知っていれば…」
「武雄君…」
「先生!!恵は…助かるよね?
腕くらいなくても…
助かるよね?
大丈夫だよね??」
必死に武雄は淳にすがった。
淳は嬉しかった。
武雄は自閉症気味で友達が出来なかった。
それでも淳は何かと武雄を
みんなの中に引っ張り出して
今では誰よりも仲間を思うリーダーになっていた。
「武雄君…
恵ちゃんは助かるわよ。
大丈夫…」