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第13章 小さな卒業式

淳は相変わらず多忙な毎日を送っている。

しかし、淳の仕事の一つ養護施設の

教師の仕事が任期が満了になりつつあった。

淳は次が最後の講師の日に生徒達を集めて

「皆、集まって…」

と生徒達全員を集めた。

「先生…どうしたの？」

子供達はいきなり淳に呼ばれて不安がっている。

「あのね…先生は…
今度の授業でここを卒業します。
先生の雇主とここの契約、
つまり約束ね、
それが次の授業で終わりなの…
だから、今日とこの次が先生の
最後の授業になります。」

「えーーー！！
先生、やめちゃうの？」

「先生ともう会えなくなるの？」

「先生、やめちゃ、嫌だぁ！！」

生徒達は悲鳴に近い声を上げた。

「先生も…皆とお別れするのは
辛いし、悲しいわ…
でもね、先生も雇われているから
社長さんの命令は
聞かなければいけないの。

それにね…先生の目から見て
皆はもう立派にやっていけると思うの…
だから…先生は…今度の授業で…
ここを卒業するね。」

涙を浮かべながら淳は生徒達に説明した。

「嫌だ…絶対にやだ！！
先生！！やめないで！！」

生徒達が淳の周りに集まってきた。

皆が淳の服やスカートを掴んで離さない。

「先生…やめないで…
私…良い子にするから…」

美香がべそをかいている。

「皆…」

淳は後ろ髪引かれる思いで帰路についた。


寮に帰ると淳は布団を被って号泣した。

可愛い生徒達…

色んな事があった…

性教育の為にと自分は全裸になって

大切なところを生徒に見せてSEXを教えた。

大人になって間違を起こさない為に…

一緒にパンを焼いてパンが爆発して…

施設長に大目玉をもらった。

花火大会を開催して大はしゃぎした。

どれも淳にとっては大切な思い出ばかりだ。

「私…離れたくない…」

しかし、淳は仕事で施設の教師をしている。

故に会社と施設の契約が切れれば…

自分は施設を去らねばならない。

「私…あの子達と
離れるのは…嫌だ…」

淳は明るくなるまで泣き通した。