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淳、光と闇
第13章 小さな卒業式
淳は省吾との出会いから

順番に話していった。

竜馬の会社から派遣されて

最初に別料金を貰って抱かれた事。

その時に中出しまで許したが

それ以降は省吾が淳を

大事に思って決して体を求めなかった事。

雄二の事に最大限の協力をして

自分の危機を救ってくれた事…

淳はすべてを全員に話した。

「そう…淳は省吾さんに
体を許したんだ…」

さゆりが淳を睨む。

「看護師長、
あの時は旦那様は
私を求めてきました。
ですがそれ以上の事は
求めてこなかった。

私…それ以上は困ると
はっきりお伝えしました。
そうしたら…旦那様は
笑って理解してくれました。」

淳は真剣に話していく。

「分かったわよ…」

結花が腕を組んだまま淳に

「淳、省吾様に…
最初だけの関係なのね?
それ以上は…何もないのね?」

「結花、ゆり…
私…嘘は言っていない!!
信じて…信じてよぅ…」

「じゃぁ、なんで隠していたの?」

「だって…言ったら…
私…副業出来なくなる…
皆、私の事を
心配しすぎるから…
嬉しかったけど…
私だって大人だもの…
分別くらいはつけれるよ。」

「そこが子供なのよ!!」

ゆりが淳を抱きしめて

「馬鹿だよ…淳は…
ここにいる全員に言ったって…
誰もあなたを縛りはしないわよ?
ただね、天然な淳を心配するのは
当たり前でしょう?
馬鹿か…お前は…??」

「そうだな…」

「そうよね…」

「まったく…」

「あまり隠し事すると…
お仕置きしますよ?」

全員が優しい目で淳を見ていた。
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