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淳、光と闇
第16章 省吾からの旅立ち
優子は淳との約束で休みを淳に

与える事になった。

さゆりやゆりか、由美とも連絡を取り

淳の日程を調整していく。

淳の希望は二日間だったが連続では

どうしても無理があるので単体での休みを

二回作ることにした。

それは淳の彼氏の雄二の休みとも

調整しなければいけないので

やむをえない事でもあった。

「淳ちゃん、これで良いかしら?」

優子は日程表を淳に見せて淳に聞く。

「はい、主任、有難うございます。」

「約束ですからね?
楽しんでらっしゃい…」

「はい!!」

その話を聞いた竜馬は

「淳ちゃん、休みを貰えたんだって?
予定がないなら俺とデートしようか?」

「バコン!!」

優子は竜馬の頭を雑誌で引っぱたいた。

「い、いでぇぇ!!」

「社長!!
今回の淳ちゃんのお休みは
淳ちゃんからの
お願いでもあるんです。
と、言う事は淳ちゃんが
目的を持って休みが
欲しいと言う事なんです。
ですから…淳ちゃんは…
社長と遊んでいる暇はないのですよ?
分っていますか?」

キリリと竜馬を睨む優子。

「わ、分ってるよ…
そんなに怒るな。
淳ちゃん、お休み…
楽しんでおいで…」

「社長、有難うございます。」

淳は一回目の休みの前日に

竜馬と優子に深々と頭を下げて

会社を後にした。

「優子君、
淳ちゃんは働きすぎだよ。
休みだって。
もっと欲しいと言えばもっと
休ませるのに…」

「そうですね…
本当に良く働いてくれます。
決して自分から
言い出さない子なのに。
よほどお休みが
欲しかったのでしょう。」

優子は装束と引き換えに

休みを与えた事を伏せていた。
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