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淳、光と闇
第16章 省吾からの旅立ち
その頃、省吾の屋敷では

由美が省吾の部屋を訪ねていた。

「旦那様、
ご報告が二件ほど御座います…」

由美は淡々と省吾に伝える。

「由美君か。
報告とは何かね?」

論文に目を通していた省吾は

本を読んだまま由美に聞いた。

「はい。
まず、一件目で御座いますが。
**コンツェルンの
ご子息様が省吾様に
例の件、宜しくお伝え下さい…
との事でございます。」

「ふん!!
あの馬鹿息子!
今度の高層ビル建設の
入札の件でわしに
媚を売ってきおったわい。
由美君、返事をしておきなさい。

「その件は引き受けた。
但し、人として最低限の
マナーを心得てからの話だ。」

そう伝えておいてくれ。」

「かしこまりました…」

「全く。
最近の若い経営者という物は
人への挨拶の仕方も心得ていないわ。

最近では竜馬がその中で
多少なりとも心得がある程度。
全く、情けない話だ。
それに引き換え
淳ちゃんはきちんと作法を心得て
気持ちの良いくらいの
礼儀を身につけておる。

恐らくお亡くなりになられた
御母堂の厳しい
しつけの賜物であろう。
本当に、淳ちゃんは
良く出来た子じゃわい。」

「また旦那様の
淳ちゃんびいきが始まりましたね?」

にこにこと笑いながら由美が

省吾をからかった。

「おいおい。
由美君、わしはお世辞など
言っておらんわい…
本当の事じゃでな…」

「はいはい…」

「それで二件目は?」

「はい、その淳ちゃんの
事で御座います。」

「なんと!
淳ちゃんがどうかしたのかね?」

「はい。
実は、最近淳ちゃんは
多忙の為、中々旦那様に
お仕えできぬと
心痛めておりました。
そこで…
優子さんにお願いして
明日、一日旦那様に
お仕えしたいと
申し出が御座いました。
旦那様、
いかがなされましょう?」

「な、なんと!!」
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