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第24章 風香を救え、淳、看護師の意地とプライド

「先生、
人使い荒すぎです！！」

淳が手を進めながら健に言う。

「まぁ、そう言うな。
メス！！」

言うのと同時にメスが健の手に渡る。

「は、早い！！」

一方、舞は違う場所で指示を出している。

「指示の前に動いて！
ここは一分一秒を争うの。
細かい修正は
動きながらしていきなさい！！
但し、確認は怠るな！！」

三人は救急救命で大いに活躍した。

やっと落ち着いて夢子が三人に

「有難う、助かりました。」

と頭を下げた。

「婦長さん、落ち着きましたね？」

三人は笑っている。

そんな三人の元へ

新しいスタッフが集まってきて

「凄いですね。
勉強になりました。
でも、どうしていきなり
あそこまで出来るのですか？」

「ふふふ…
患者さんを想う気持ちが
私達の体を勝手に動かすのよ？」

三人は笑顔でそう言った。


そこへまたサイレンが鳴る。

「全く…人使いが荒い日だな？」

健はぼやきながら容態を確認していく。

「バイタル低下中
意識不明、
麻薬使用によるショック状態です。」

「麻薬だと？？」

健の表情がこわばった。

美紀が電話に飛びついて

第一内科に連絡を取る。