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淳、光と闇
第24章 風香を救え、淳、看護師の意地とプライド
名前を聞いた淳は
「美紀さん、あれ…」
「あ、思い出した!!
今日救急救命に入ってきた…」
「あの人!!」
二人は健を引きずって駆け出した。
「おいおい…
何処へ??」
「救急救命よ?」
「はぁ??」
「いいから
来なさい!!」
「分ったから離せ!!」
三人は救急救命に駆け込んで
「りんさん、います?」
と夢子に聞いた。
「ええ…いますよ?
どうしたの?」
「あの人さっきの患者に
麻薬を打っていたんです。
実行犯は違う人だけど…」
「はぁ??」
夢子はすぐに咲に
「りんさんを確保しなさい!」
「はい!!」
咲はりんの病室を…
封鎖して淳、健、美紀、夢子、舞は
「あんた麻薬を
使って何しようとしていたの?」
とりんに詰め寄った。
りんはそれを聞くといきなり
物を投げつけてテーブルをひっくり返して
逃げ出していった。
「あ、待ちなさい!!」
「ばれては仕方ない。
あばよ…」
りんは手の骨折だけだったので
走るのには不自由しなかった。
りんは救急救命の入り口まで出ると
そこに一人の女性が立って
「逃がしはしませんよ?」
キッとりんを睨む。
「どけ!!」
りんはその女性に飛び掛っていったが
「恥を知りなさい!!」
と一括されてしまう。
淳たちが追いつくとその女性に
りんは取り押さえられて動けないでいる。
「離せ!!」
暴れるが…
「大人しくしなさい!!」
とひじうちで伸びてしまった。
「あ、婦長さん…」
そこに立っていたのはさゆりだった。